海外研修報告
海外研修&国際交流
ダルムシュタット工科大学
理学研究科化学専攻 山本さん
今回2/15~2/20の日程で、ダルムシュタット工科大学の訪問を行ってきました。
研究内容が近いAlff研をのぞいてみたい、自己負担なしで海外に行ける。というくらいの軽い気持ちで行くことを決めたのですが、先生方の尽力のおかげで非常に実り大きなものになりました。向こうでの主な活動としては、Alff教授へのプレゼン、Alff先生とのディスカッション、Alff研の見学、周辺見学、フランクフルト市街の観光があげられます。
ダルムシュタット工科大学では、最初に、Alff先生に自分の現在の研究内容についておよび、共同研究案として持参した福村研とAlff研の橋渡しになるアイデアについてのプレゼンを聞いていただきました(写真1)。
プレゼン後に行ったディスカッション(写真2)では、過去のAlff先生の論文に関する疑問点に関して直接質問をし、回答いただくことができ、今後の実験の参考になったほか、Alff先生から共同研究案に対しいくつかの意見を頂きました。さらに、共同研究を行う留学生として私を受け入れることが可能であるとの回答を頂きました。実際にダルムシュタットに半年間向かうかどうかは今後の協議次第となりますが、色よい返事をもらえたのは嬉しかったです。
研究室見学では、PLD、MBE、XPSの各チャンバー中を真空下で搬送可能な製膜及び評価設備を見せていただきました。各種測定の中でも、特にXPS測定は大気暴露の影響が大きいため、非常に有用な装置でした。
ダルムシュタットでは、実際に半年間暮らすことも考えて、寮の外観(写真3)や物価なども見てきました。欧米は物価が高いとのイメージがありますが、ダルムシュタットはそれほどでもなく、500mlのペットボトルジュース一本で1.1€(140円ほど)と日本とそう大きく変わらない程度の物価でした。ただ、ビールは非常に安く330ml瓶一本で0.6€(70円ほど)で、ビールの国というイメージは全くその通りでした。
帰国の飛行機の時間の関係で、フランクフルトの観光を行う時間があったので、町並みを眺めてきました(写真4)。ドイツの市街地は第二次世界大戦で一度崩壊しているため、形式は古いのに建物は新しく、非常に趣深かったです。
写真1:Alff先生らに対してプレゼンを行っている様子。
写真2:Alff先生の教授室にて、左から畠山さん(GPMS生)、Alff先生、私。
写真3:ダルムシュタット工科大学、寮外観。
写真4:フランクフルトでの空き時間にて、大聖堂の上から。